Art in Kochi 4.5月号 サブ特集 「室戸美術館」  追っかけ取材第1回〜これまでの経緯〜

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Art in Kochi 4.5月号 サブ特集
「室戸美術館」 
 追っかけ取材第1回〜これまでの経緯〜

東西に長い高知県、その東の端、室戸市に美術館を作ろうという構想があるという。
名は「室戸美術館」。

通常の美術作品展示館としての機能が半分、
もう半分は"みんなの「夢」を実現するためのコミュニティー"としての
役割を持ち合わせたいのだという。
そんな"夢の美術館"を形にするべく精力的に活動している、
高知県立室戸高等学校教諭、高校生主体の町おこし団体
610club(むろとくらぶ)の西本誠さんにお話を伺った。






ーまず、「室戸美術館」とはどんな構想ですか?


●西本教諭

「室戸に美術館が無いから作っちゃおう」が始まりです。
昨年11月に私が勤務する高校3年生と「室戸をもっと元気にしたい!」とアイディアを寄せ合ったのがきっかけで、活動が本格化しました。

子ども達のアイディアや実行力ってすごいんです。

いろいろな「夢」を持っています。

それらのアイディアや夢、エネルギーを源に、室戸や高知、はては四国や日本の笑顔をより増やせたら最高だなぁと考えるようになりました。

その中で生まれたのが高校生主体の町おこし団体・610club(むろとくらぶ)です。

「室戸美術館」は610clubの夢の一つです。私の夢でもあるんです。



室戸の町には素敵な場所やものがたくさんあります。

素敵な人もたくさんいます。

連携して行ったら色んなことができるんじゃないかと。

例えば、高校生のアイディアを大人に届けて、「がんばれ」とか「こんなアイデアもあるよ」「だったらウチでやったらいいじゃない」
とか言う応援や知恵を頂く。その事で「夢」が一つ現実のものになるかもしれない。

その想いを、美術作品展示を目的とする館の機能にプラスして、人のつながりを深めたり、笑顔を増やしたり、町の元気をもっと創る。
そういう構想です。



ー高知のセルフビルド魂を連結していく方法の1つということですね。
構想の出発点になったきっかけは何だったのでしょうか?


●西本教諭
室戸という地域に対する恩返しだと思っています。

現在も勤務している室戸高校の、野球部甲子園出場が大きな引き金になっていると思います。

4年前に野球部が、室戸高校創立以来初めて甲子園に行きました。
その時私は応援団の異動に関する担当長になりました。

最終的に約1万5000人が甲子園に応援に駆けつけました。

規模が大きいだけに、応援団が無事行って帰るだけでも大変な事態となりました。用意したバスは合計で150台を超えました。
さらにバス1台につき、世話役ボランティア2名を2名つけるようにとの大会本部からの指示がありました。そしてそれぞれにスケジュールや状況が行き渡るように指示を出す。

私も当然初めてだし、ボランティアの皆さんも本業がありながら。お互いに深夜まで打ち合わせ、大変な日々が続きました。トラブルも多様にして大量。48時間の連続勤務も週の内2回ありました(笑)。

ただしその中で、ボランティアの皆さんや地域の方の支えや、室戸高校球児への愛情が身にしみました。実際に球場での景色も凄かったのです。
選手のはつらつとしたプレー、室戸が一つになった応援の声での地響き。

野球部は強豪報徳学園を打ち破り、2度の勝利。室戸は「応援日本一」という賞まで大会本部から頂きました。



そして無事終わったとき、地元の人たちから言われた事は、
「室戸がこんなに1つになった事は室戸市政始まって以来だ!西本くんはスゴイ事をやったよ!」と。

今当時のビデオを見ても、感動で涙が出そうになります。

その時できたであろうネットワークや人とのつながりを、このまま終わらせるのはもったいない、
町の元気につなげて行けないだろうか、この室戸にいただいた体験に報いたい、という想いがずっとありました。

そして「私ができる事は何だろう?」と考えた結果、大学で美術を学び、教員として美術を教えるかたわら、作品発表も続けてきた事や、その中でできた人脈を活かして、「美術館」を作ろう!という事にたどり着きました。

同時に様々な人の企画や発案、「夢」を結びつけて、子どもたちの笑顔につなげてゆきたいと考えました。
あの甲子園は昨日のことのようですが、気がついたら4年もたっていたんですね。




ー "いごっそう"に代表される高知独特な気質の企画者や発案者達を連携して行くのは
至難の業だと思いますが、具体的にはどのようにしてつなげて行くのでしょうか。


●西本教諭
「室戸美術館」は作品展示室の他に、室戸の地域の人の"夢"を展示する場所「夢美術館」を設けようと考えています。
図や解説など何でもいい。何かその人の"夢"を伝えるものを展示し、その下にそれぞれノートを設置する。
来館者は、その"夢"を実現するための情報提供や経験談、何気ない感想などをノートに書いて行く。
それを"夢"の発信者が見て何か次の行動を起こす。そうやって"それぞれの夢"なんだけどいつしか"その人達の夢"になって行く。
そんな風にしてつながって行けば、ただ想っただけではなく形や行動になって行き、地域にもっと動きが出てくるかもしれないとも思います。

美術のグループ展で知り合いの作品を見に来た人が、他の誰かの作品も見る事になるように、
友達の"夢"を見に来た人が、他の誰かの"夢"も見る事になる場所です。
地域の人は美術館というものにあまりなじみがありませんが、美術以外のことでも自分に引っかかる何かをそこで見つけてノートに書き込み、
それがその後どうなったか再び見にやってくる。そうするうちに人が集まるコミュニティになればと思います。
室戸はお遍路さんの通る場所でもあり、常にその時しかない出会いもあります。地域だけでなく遠く県外とのつながりの可能性もあります。
実際僕もフットワークの軽い、行動派な人達とたくさん室戸で出会っています。



ーまさに"夢"の美術館ですが、
 現在この構想はどこまで実現に向けて進んでいるのでしょうか。



●西本教諭
最初は610club(むろとくらぶ)を立ち上げました。
610clubとは室戸高校の活動の1つとして
「室戸の町おこしに積極的にかかわり、室戸を元気にする企画運営を行う愛好会」です。
OBや地域の皆さんなど、室戸を愛する誰でもが関わっていける形にしていこうと考えています。

そして、「室戸美術館 夢美術館」をやろう!となって、まずは場所が無いので、インターネット上に610clubのサイトを設置しました。
今の所レンタルブログを使っているので仕組みに制約が有り、普通のブログの見方とは違う特殊な使い方をしているので初めて見た人はわかりにくいのですが、
先程の「"夢"を展示し、来た人がノートに感想を書く」と同じことをネット上でやろうとしています。
「ブログの日記(=記事)1つ1つが、展示されている"夢"の1つ1つ。それに対して読んだ人がコメントを書く」。
なので、記事一覧表示のページを見ると、"夢"一覧が見られるというわけです。
けれど、現在は平行してお知らせも記事として更新したり、日付の関係で企画の主旨が一番下に来ていたりしてまだまだ見づらいので、改善が進んでいます。
技術的な支援をしてくれる人も募っています。

そして先日、物件を協力いただける方も現れました。地域の方々から「ここを使って良いよ」と数部屋ある広い建物をお借りする話になっています。
各物件ともお遍路さんの道のかたわらでもあり、出会いの場としてのロケーションは最高です。

一気に現実味が増して来たのですが、重大な問題として、実際の作品管理や来館者応対に関するスタッフさんが足りません。

私自身が高校の教員なので、勤務時間中は美術館の直接運営は不可能です。
また生徒さんに積極的に動いてもらうには、今の形では難しいことも多く、次段階としては法人化を視野に入れています。
現在、この私自身の夢でもある「室戸美術館」を一緒に実現運営してくれる人を探しています!



●「夢の展示・室戸美術館 ぶらり室戸・土佐・地球 610club」

----西本のblog・610clubの活動や高知室戸情報満載!教育研究や高校生の夢ものせています!
http://plaza.rakuten.co.jp/610makoto/diaryall




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nishimoto makoto
西 本  誠

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高校生主体の町おこし・610club(むろとくらぶ)
高知県立室戸高等学校 教諭 美術教科・美術部担当・総務部長
室戸美術館 創造委員会

1975年 愛媛県松山市、西本正久・恵子の長男として生まれる
1998年 岡山県にて開催されている芸術展「individualists展」に出品運営参加(以後毎年)
1998年 高知大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員養成課程卒業
2000年 高知大学大学院教育学研究科教科教育専攻修了
2006年より現在 高知県立室戸高等学校教諭
2009年 高校生主体の町おこし団体・610club(むろとくらぶ)創始


〒781-7102 高知県室戸市室津221番地
T E L:0887-22-1155 F A X:0887-22-3891
ついったー:610makoto459

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610clubの今後の活動予定

「室戸美術館」準備出来次第開展!

3月13日(土)アートイベント「元保育園ペタペタペイントまつり」(制作は6月まで継続)
3月〜4月中 マッコウクジラを追いかけるイベント
5月8日 イベント
6月10日(室戸の日にしましょう!!) イベント

西本blog:高知室戸情報満載!教育研究や高校生の夢のせてます!
「夢の展示・室戸美術館 ぶらり室戸・高知・地球 610club」
http://plaza.rakuten.co.jp/610makoto




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