" />

JFAA協賛企画「松本俊夫映画祭」

|

 JEANS FACTORY ART AWARD 協賛企画
 「松 本 俊 夫 映 画 祭」
 日本における映像表現の先駆者の映像上映と講演会

 上映日:2008年8月21日(木)23日(土)
 会場:高知県立美術館ホール
 入場料:前売1日券1,000円/当日1日券1,200円

 2008年8月21日(木) 
 ①18:30〜19:25
 松本俊夫氏講演会「映像表現の実験〜境界線を巡って〜」

 ②「薔薇の葬列」19:30〜21:17
 (107分/1969/モノクロ/35ミリ)

 2008年8月23日(土)
 ①10:00〜11:27(87分)映像詩集「西陣」
 ②12:30〜13:51(81分)実験映画集Ⅰ
 ③「修羅」14:00〜16:14(134分)
 (134分/1971/パートカラー/35ミリ)
 ④16:25〜17:56(91分)実験映画集Ⅱ
---------------------------------------------------------------------

■2008年8月21日(木) 
①18:30〜19:25
 松本俊夫氏講演会「映像表現の実験〜境界線を巡って〜」

②「薔薇の葬列」19:30〜21:17
(107分/1969/モノクロ/35ミリ)

監督・脚本:松本俊夫、撮影:鈴木達夫、美術:朝倉摂音楽:湯浅譲二
出演:ピーター、土屋嘉男、東恵美子
1969年にATG(日本アートシアターギルド)と提携して製作した劇映画第1作。ギリシアのエディプス神話をもとに、舞台を現在に移し、ゲイボーイの世界、フーテン、ヒッピー、マリファナ、学生運動といった“昭和元禄”と呼ばれた当時の風俗と世俗を大胆に取り入れ、過激とも思えるさまざまな実験映画的手法を使用し描いている。また16歳の新人ピーターがこの映画の主役に抜擢され、妖しい美しさを放っている。


2008年8月23日(土)
①10:00〜11:27(87分)映像詩集
「西陣」
(26分/1961/35ミリ) 当時京都でユニークな活動を展開していた記録映画の鑑賞組織が、日本で初めて芸術運動として映画の自主製作をプロデュースした作品で、西陣や西陣織についての観光映画や産業PR映画をねらった物ではなく、短い機織りのショットなどを多用し、閉塞した空間の窮屈に、安保挫折後の空洞感や不在感をダブル・イメージした作品。

「石の詩」
(25分/1963/16ミリ) 「ライフ」のカメラマンのアーネスト・サトウが香川の石切り場で撮ってきた数百枚の写真をもとに映画を構成している。ドキュメンタリー番組から委嘱され、ゴー・サインが出てから、オン・エアまでわずか10日くらいしかなく、3日間でグラフ・コンテを描きあげ、出来た順に撮影とサウンドの作業を平行して作られ、作品が完成したのはオン・エア1時間前だったという作品。

「母たち」
(36分/1967/35ミリ/DVD版上映) 作る作品が難解と言われ、「石の詩」以降、映画・テレビ業界から仕事を干され、映像作品をほぼ3年半手がけるチャンスがなかったが、映画復帰のきっかけを作ってくれた作品。アメリカ、パリ、ヴェトナム、アフリカのガーナの4ヶ国を、4人のスタッフとともに40日間で脚本無しの即興的に撮影したものに、寺山修司の詩、湯浅譲二の音楽が加わり、密度の高い詩情を醸し出し、第18回ヴェネチア国際記録映画祭でサン・マルコ金獅子賞などを受賞した。


②12:30〜13:51(81分)実験映画集Ⅰ

「つぶれかかった右眼のために」(13分/1968/16ミリマルチ上映)
今回3台の16ミリ映写機を使用し、オリジナルと同じ方法で特別上映。

「エクスタシス」(10分/1969/35ミリ)
「メタシタシス 新陳代謝」(8分/1971/16ミリ)
「エクスパンション 拡張」(14分/1972/16ミリ)
「モナリザ」(3分/1973/16ミリ)
「アンディ・ウォーホル:複々製」(23分/1974/16ミリ)
「ファントム 幻妄」(10分/1975/16ミリ)


③「修羅」14:00〜16:14(134分)
(134分/1971/パートカラー/35ミリ)

監督・脚本:松本俊夫 原作:鶴屋南北、石沢秀二 撮影:鈴木達夫 美術:朝倉摂
出演:中村賀津雄、三条泰子、唐十郎
70年安保闘争の挫折と、それを境に60年代の政治的・文化的高揚感が落ち込んだ後、歴史の情動を再生可能な記憶にとどめようとして、鶴屋南北の歌舞伎狂言「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」をもとにして作られた、劇映画第2作。前作「薔薇の葬列」とは対照的になるように作られた作品で、演技達者なプロの俳優を使って、スタジオで撮影を行い、重厚な長回しで禁欲的ですらある正攻法の演出に徹した作品。

④16:25〜17:56(91分)実験映画集Ⅱ
「色即是空」(8分/1975/16ミリ)
「アートマン」(11分/1975/16ミリ)
「エニグマ 謎」(3分/1978/16ミリ)
「ホワイトホール」(7分/1979/16ミリ)
「コネクション」(10分/1981/16ミリ)
「リレーション 関係」(10分/1982/16ミリ)
「シフト」(9分/1982/16ミリ)
「エングラム 記憶痕跡」(13分/1987/16ミリ)
「ディシミュレーション 偽装」(20分/1991/ビデオ/DVD版上映)


松本俊夫 Toshio Matsumoto

1932年、愛知県名古屋市生れ。東京大学文学部美学美術史学科卒業。新理研映画で記録映画『潜凾』(56)を初演出、退社後「記録映画」「映画批評」等の雑誌で映画理論家として活動しつつ、『安保条約』(59)、『西陣』(61)、『石の詩』(63)、等のドキュメンタリー映画を手がける。68年には『薔薇の葬列』で劇映画に進出、つづいて『修羅』(71)、『十六歳の戦争』(73、公開は76年)、そして夢野久作の同題探偵小説を映画化した『ドグラ・マグラ』(88)等の劇映画作品を監督した。一方、『メタスタシス=新陳代謝』(71)、『アートマン』(75)、『気 Breathing』(80)、『偽装 ディシミュレーション』(92)等の斬新な実験映画で、日本の代表的な実験映画作家の一人と目されている。また、現在は日本大学芸術学部大学院で客員教授として後進の指導にも当たっている。著書に『映像の発見』、『映像の探求』(三一書房)、『幻視の美学』(フィルムアート社)他がある。


Clip to Evernote このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

side information
とさピク×Art in Kochi 割引
以下のとさピク主催の映画上映会場に、
Art in Kochiフリーペーパーをご持参頂くと、
前売価格でごらんになれます。
Art in Kochi管理運営:Plastik/o [プラスティコ]
 >> システム詳細


美術手帖